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キッズウィークエンド
2025.06.17 Tue
大手企業の社会貢献活動を成功へ導く舞台裏!Honda「子どもアイディアコンテスト」×キッズウィークエンドがもたらした成果

次世代を担う子どもたちの創造性を育むため、本田技研工業株式会社(以下、Honda)は「子どもアイディアコンテスト」を2002年から開催しています。
歴史あるコンテストですが、その認知拡大に向けた施策は、これまでオフラインの活動に頼っていたため、届けられる層や地域に限界があるという課題がありました。そこでHondaは、子ども向けオンライン教育サービスを展開するキッズウィークエンド株式会社(以下、キッズウィークエンド)と連携を開始し、オンラインワークショップの開催を行っています。
今回は、「子どもアイディアコンテスト」を担当するHondaの道上聖未さんに、キッズウィークエンドとの連携の背景、具体的な成果について伺いました。
アイディアを形にする喜びを子どもたちへ
──「子どもアイディアコンテスト」を開催している背景や狙いを教えてください。
道上様:子どもたちがアイディアを形にする体験を通じて、夢を持つことや挑戦すること、想像することの大切さに気づき、その感動を私たちに伝えてほしい。このような思いから、本イベントを開催しています。応募対象は「最も柔軟で自由なアイディアを考えられる年齢」とされる、全国の小学1年生から6年生までの子どもたちです。
直面した壁と、一緒にやりたいと思えた“熱意ある伴走者”
──コンテストの運営には、どういった課題がありましたか?
道上様:このコンテストは私が運営を担当しておりますが、認知拡大、参加者拡大の点でノウハウの不足を感じることが多くありました。また、コロナ禍を契機に、教育や業務におけるオンライン化が加速し、、ワークショップもオンラインでの開催が選択肢として浮かびました。
ただ、「子どもアイディアコンテスト」のワークショップはオンライン向きではないと思っていたんです。対面でじっくり子どもと向き合い、アイディアを出すプロセスが大事だと思っていました。それをオンラインでどこまで実現できるのか、どこまで思いを伝えられるのか、こうした疑問がありました。
また、オンライン開催を検討した年は、私がこのコンテストを引き継いだ最初の年だったこともあり、うまくいかなかったらどうしよう、というプレッシャーを感じていました。
そんなときに、キッズウィークエンド様と出会いました。教育に対する熱意が強く伝わってきましたし、私たちのプログラムやコンテストについて深く理解し、共感してくださいました。こうした点が本当に嬉しく、「ぜひ一緒にやっていきたい」と強く思いました。
──キッズウィークエンドとご一緒する際に、どのような効果を期待していましたか?
道上様:一番は、やはりオンラインワークショップによって、今までリーチできなかった地域の子どもたちに参加してもらうことです。そしてコンテストに込めたHondaの思いや、アイディアを考えることの楽しさを、子どもたちに伝えられるような、質の高いプログラムを共に作りたいと思っていました。
想像以上の反響と、画面越しの熱量
──実際にキッズウィークエンドと取り組んだ施策と結果について教えてください。
道上様:キッズウィークエンド様とは、2024年に「子どもアイディアコンテスト」への応募を促すためのオンラインワークショップを共同で企画・実施しました。この取り組みは、私たちにとって大きな成果につながっています。
まず定量的な成果として、初めて学童保育施設向けにオンラインワークショップを開催できたことが挙げられます。当初は2,000人の参加枠を想定していましたが、結果的に約3,000人もの応募があり、急遽枠を拡大して対応するほどの反響でした。さらに、そのワークショップに参加してくれた子どもたちのうち、約半数がコンテストに応募してくれました。結果として、コンテスト全体の応募数も、前年の約7,000件から1万件超へと大幅に増加しました。
次に定性的な成果としても、今まで私たちだけではリーチできなかった層にアプローチできたことが大きいです。団体での参加だったため、子どもたちも緊張せず、リラックスした状態でワークショップに臨んでくれました。実際、画面越しにも関わらず、「はい!はい!」と積極的に手を挙げて発言する子が多く、その熱量に驚かされました。もともと「オンラインでは盛り上がらないのでは」と心配していたのですが、それは全くの杞憂でした。
──初のオンラインワークショップが成功した要因は、どこにあると感じますか?
道上様:成功要因は、オンラインながらも一方通行にならず、子どもたちが互いの意見を聞いてアイディアを膨らませていくプロセスがきちんと成立していたことにあります。それができたのも、キッズウィークエンド様が整えてくれた環境と、子どもたちが普段慣れている、学童という場所から参加できたことの両方が大きかったと感じています。
「1万件を超える応募」という数字はやはりインパクトがあったようで、社内でも頻繁に驚きの声を聞くことができました。
教育現場の知見が生む、確かなクオリティ
──これまでの取り組みを通じて、「子どもアイディアコンテスト」の価値や教育との親和性について、どのような手応えを感じていますか?
道上様:現在、教育現場では「探求学習」が重視されていて、先生方からも様々なアドバイスをいただいています。子どもの主体的な学びを促すため、新しい教科として導入するという話もあるようです。
「子どもアイディアコンテスト」は、アイディアを出すところから始まり、それを形にして、最後に発表するという一連のプロセスが、この探求学習にフィットしていると感じています。私たちが長年取り組んできたこのプログラムを続けてきたこと自体が、今の子どもたちの学びにおいて“正解”だったと再確認できました。だからこそ、今後もこの取り組みを大切にしながら、丁寧に続けていきたいと考えています。
──Hondaさんのような大手企業において、キッズウィークエンドと連携することでどのような価値を感じていますか?
道上様:大手企業の中でも、どの分野のノウハウも持ち合わせているわけではないと思います。キッズウィークエンドさんのような、イベントの企画・運営やオンラインの見せ方・届け方に関する豊富なノウハウや教育現場の知見を持ったパートナーと組むことで、自分たちだけではわかりえなかった点に気づくことができ、実現できなかった施策が可能になります。この点は、大きな価値ではないでしょうか。
例えば、担当してくださった枝川さんは元教員でいらっしゃるので、「〇年生はこういったことに興味を持つ傾向があります」「〇年生はこの漢字が読めない可能性があるので、告知文にはルビを振ったほうがいいですよ」といった的確なアドバイスをいただきました。私自身も一応教員免許を持っておりますし、高校生の娘ふたりの母ですので、子どもについて理解しているつもりではいますが、こういった実践的なアドバイスは、実際の教育現場に立っていなければ難しいことだと痛感しましたし、いつも大変勉強になります。
──今後、キッズウィークエンドに期待している成果についてお聞かせください。
道上様:前回のワークショップ後のアンケートで、参加してくれた先生方や子どもたちから求められている部分が確認できました。現在キッズウィークエンド様とは、これを踏まえて今年のワークショップの中身を、相談しながら作っている段階です。今後も、より多くの子どもたちに「子どもアイディアコンテスト」を知ってもらい、アイディアを考える楽しさを体験してもらえるイベントをサポートいただけることを期待しています。
一人担当でも進められる。大手企業にこそ頼れる伴走支援
──キッズウィークエンドをどのような企業や担当者の方におすすめしたいですか?
道上様:特に、子ども向けの大規模なイベントや社会貢献活動を検討している企業にはおすすめです。私のように、大きなプロジェクトを任され「本当にできるのかな」と不安を感じている担当者の方は、一度相談してみると良いと思います。
私自身もこのプログラムを担当する中で、社内のみならず社外においても、本当に多くのお取引先様や提携先の企業様に支えられています。キッズウィークエンド様は、その中でも非常にアットホームで同じ目線に立って理解してくれる姿勢が、とてもありがたいです。信頼して、お仕事ができるパートナーだと思っています。